グランバンという名のブランド力について

グランバン(またはグランヴァン)の名を冠するワイン店・
居酒屋・飲食店は意外と多く見つかります。
それだけ日本人にとって、上質なフランスワインを意味する
グランバンの名のブランド力が強いのだと思われます。
実際に「グランバン」「グランヴァン」「grand vin」の
名称で調べると多数の日本のお店がヒットします。

沖縄の飲食店や広島の居酒屋、またはワインの通販サイトなどが
見つかると思います。
ただし、この名称ですが、
フランスでは値崩れしているブランドでもあります。
そもそもラベルを意味するブランドですらありません。
フランスワインが偉大なのは当たり前なのか、
もうほとんどの上質なワインに「grand vin」
名称を使わないそうです。

このように名前負けしているブランドは
意外と多いのではないでしょうか?
今はもう見かけなくなりましたが、
ラーメン屋で「日本一うまい」という看板でしょうか。
また、誇大広告として罰せられますが、
「一か月で3kg痩せます」といった表示などもそうですね。
既に多くの方がこうした表記は「誇張」と理解していますので
「日本一」や「特選」などの表記は
あまり信じていないかもしれません。
(特選の文字を表示するには、景品表示法に基づき、
明確な根拠が必要になります)

それゆえ、フランス人やワイン通の方でしたらワインの名に
「グランバン」が使われても使われていなくても
特に気にしていないそうです。
それよりも、AOC法の呼称を重要視しており、
それにてワインの価値を判断するのが
正しいフランスワイン通だそうです。